November 05, 2010  | Category: 自然素材の安心料理
西荻窪は都心に大変近いにも関わらず、画一化されない商店街や住宅街が現存する味わい深い町です。そんな商店街から路地を一歩入ると、全面をツタが覆っている趣きのある建物に目がとまります。1階が「長本兄弟商会」という自然食品店で、その左には、まるで森の中に偶然見つけた秘密の入口のように、2,3階へ通ずる階段があります。今回は、この建物の2階にあるレストラン「Balthazar(バルタザール)」をご紹介しましょう。(写真「レストラン入口」)

「Balthazar」という名前の由来を伺ったところ、ローレンス・ダレルというイギリス人作家の作品の登場人物だそうです。「『今日の真実は明日の真実ではない』という彼の言葉が印象的だったから」とおっしゃるオーナーの長本さん。自由人の風貌と大変穏やかな声をお持ちで、1950~60年代にアメリカそして全世界の若者を魅了した、あのビートニク*に始まる新しい文化活動を牽引した詩人達と親交をお持ちだったそうです。エコロジーの大切さを説く彼らの話を聞き、日本でそれを表現・発信するのに最も良い方法は何かを考えた結果、オーガニック野菜の引き売りを開始されました。しかし、当時の日本は化学物質が蔓延する高度経済成長の真っただ中で、エコロジーやオーガニックなど誰も知らない時代。長本さんはご自分でオーガニック野菜を生産している農家を探して尋ね歩かれたそうです。現在でも、仕入れる野菜については一軒一軒の農家にどういうビジョンで生産をしているかを確認していらっしゃるとのことです。(写真「ビートニクの詩人達」)

1976年に友人達と共に、兄弟のような共同体という意味を込めて「長本兄弟商会」を立ち上げ、現在の建物で有機野菜等を販売する食品店など新しい時代を様々な形で表現を続けて来られました。そして、8年前に1階の食品店の食材を使った料理を出すレストランBalthazarをお始めになったとのこと。
「うちの料理は特別なものでも何でもない。人間の生きているエネルギーを表現する手助けになればいいと思っている。要はみんな元気になって前向きになれたらいい。」とおっしゃる長本さん。レストランの厨房で采配を振るう長本さんの息子さんにも、お料理についての思いを伺ったところ、「おいしいものを楽しく食べることが食事の基本だから、自分が普通の人間として食べたいものを出している。」というお答えでした。日本でエコや有機という言葉を聞くことがなかった頃から良い食材と共に生きていらしたお二人にとって、有機・自然食材は空気のようにあまりにも当然なのでしょう。お話していても食材の良さが強調されることは全くなく、良い食材が生活にすっかり溶け込んでいるライフスタイルを感じました。(写真「長本さん父子」)

芸術家達と親交の深い長本さんは、ときどきふと色を出したくなるそうで、レストランの壁には綺麗な色の絵画が何枚か飾られています。「温かい色を出したい。上手に描こうとすると自分が出したい色が出ない。」とは、誰でも表現者であるというメッセージでしょうか。「永遠にあるのは時だけかもしれない。人間は時をどう大切にしてどう表現していくのだろうか。」と語る長本さんを通して、あの新しい時代を開いた世代の体温を感じることが出来たように思います。

さて、今回頂いたお料理とレシピをご紹介しましょう。美味しいお料理の秘訣は「手間を惜しまないこと」だそうです。

1.野菜の定食:豆腐ハンバーグ・味噌汁・ひじきの煮つけ・ほうれん草の胡麻和え・丸麦サラダ・香の物・玄米ご飯(写真「野菜の定食(ピーナッツの箸置がとってもかわいい)」)。

(1)豆腐ハンバーグ(木綿豆腐1丁・玉ネギ中玉4分の1・人参半本弱・卵1個の割合)
①木綿豆腐水切りしてゆで、その後重石を載せて水をしっかり切る。フードプロセッサーでペーストにすると、出来上がりに豆腐の荒々しさが無くなる。
②玉ネギ・人参の微塵切りを炒める。豆腐には味をつけないので塩と黒胡椒でしっかりと味をつける。
③②に卵とパン粉(豆腐の水切り状況により、生でもドライでもよい)を合わせ、通常のハンバーグ作る要領で形を整えて、フライパンにサラダ油を引いて焼く。
(あんかけソースは、今回は椎茸・えのき茸、醤油ベースでした)
(2)味噌汁は煮干出し。具は、そのときのメニューで使うブロッコリーの茎、茸類の軸、大根の皮を厚くむいたものやキャベツの堅いところなどを、青菜を茹でたお湯をそのまま利用して茹でておき、テーブルに出す直前に汁に入れる。
(3)大麦と野菜のサラダ(写真「大麦と野菜のサラダ」)

茹でた丸麦、えのき茸・エリンギ、ブロッコリー、カリフラワー、にんじん・赤ピーマン・黄ピーマン、玉ネギを、白ワインビネガー(あるいは千鳥酢)・サラダ油・塩・胡椒のドレッシングで和える。(彩りも綺麗で栄養価も高そうです。)
(4)お米は、新潟産の有機コシヒカリ。とてもふっくら炊けるのとのことです。

2.玄米ピザ:炊いた玄米・タコスミート・チーズ・サルサソース・生野菜(写真「玄米ピザ」)

①炊いた玄米一膳分を、水をつけたサランラップに取り、平たく円形に伸ばし、フライパンに大目の油で両面焼く。
②タコスミート(豚挽肉・玉ネギ・トマト水煮・塩・胡椒・スパイス6種類)を敷く。タコスミートを自宅で簡単に作りたい場合は、市販のミートソース缶にチリパウダー他のスパイスを加えると近いものが出来る。辛くすることがポイント。
③チーズを乗せて、フライパンにふたをしてチーズを溶かす。
④サルサソース(生玉ネギ・トマト・ハラペーニョ・塩・レモン・胡椒)と生野菜を載せて、出来上がり。生野菜に春菊の葉が入っていて、新鮮な驚きがありました。

3.豆腐白玉ぜんざい:白玉粉・豆腐(木綿でも絹でもよい)・小豆・洗双糖・天塩(写真「豆腐白玉ぜんざい」)

①白玉粉を粉にして豆腐と混ぜる。豆腐一丁と白玉粉一袋で、2~3センチの小玉が50~60個出来る。
②小豆を洗って、普通の鍋で水を何回か差して柔らかく煮て、洗双糖と少しの塩で味を調える。
小豆は新物で、筆者の小指の爪ほどの大きさの粒でびっくりしました。

4.ポップアップルシナモン:「富士のりんごジュース」・シナモン(写真「ポップアップルシナモン」)

りんごジュースを温めて、シナモンパウダーを香り付けに入れた飲み物。いる。お酒を飲まない方、また、秋冬から春先に好まれるそう。外国産りんごジュースは味が薄くて酸味が立っているものが多いので、お勧めしないとのこと。

5.ワイン:農民ドライ
1950年代に特殊学級の中学生達による葡萄畑の開墾から始まったココファームワイナリー(栃木)製。爽やかな軽い白ワインです。

Balthazarでは、旬の魚介類や化学物質を使わず安全に飼育されたお肉を使ったお料理、そして、それらに合うワインもいろいろ取り揃えられています。
ここには「疑いのない美味しさ」が存在すると言っていいでしょう。

レストラン「Balthazar」連絡先:03-3331-0522 (火曜日・第4月曜日定休)
http://www.nabra.co.jp/hobbit/hobbit_mura.htm
ココファームワイナリー:http://www.cocowine.com/index.shtml

*ビートニク:ビート・ジェネレーション(Beat Generation)とは、1955年から1964年頃にかけて、アメリカ合衆国の文学界で異彩を放ったグループ、あるいはその活動の総称。ビートニク(Beatnik)と呼ばれる事もある。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

November 05, 2010  | Category: 自然素材の安心料理
「麻」は日本の蒸し暑い夏に涼しげな姿を演出する着物の原料として、皆さんもよくご存知の植物ですが、繊維だけでなくその実も古くから食料として利用されています。お蕎麦屋さんには必ず置いてある七味唐辛子の中に入っている、あの可愛らしいタネです。麻の実には、アレルギー物質を含まない良質のタンパク質や人間の身体では生成できない必須アミノ酸が豊富に含まれています。この麻の実食材「麻の実ナッツ*」「麻の実油*」「麻の実粉*」を使用した創作料理を提供しているのが「ヘンプレストラン麻」で、日本初の麻の実料理専門レストランです。
「ヘンプレストラン麻」は、若者のエネルギーが縦横無尽に交錯して様々な形で表象される下北沢の表通りから一歩路地を入り、人々の落ち着いた生活が感じられるオフストリートの一角にあります。(写真「レストラン入口」)

麻の実の良さを知ってもらいたいという思いで始まったこのレストランでは、麻の実食材や地元で300年続く農家の有機野菜、そしてハーブインストラクターの資格をお持ちの店長が季節毎に選定した各種有機ハーブを、総合的な効果を考慮して取り合わせ、麻の実に慣れていない方にも食べやすいよう工夫されたメニューが作られています。(写真「中野店長(左)とスタッフの足立さん(右)」)

ディナーメニューには、季節毎にお料理が変わるヘンプビューティープレートとヘンプヘルシープレートがあり、それぞれベジタリアン対応が可能です。今回私はヘンプヘルシープレート(ベジタリアン向け)を頂きました。以下がお品書きですが、各お料理にどのように麻の実製品が使われているかを、教えて頂きました。

ヘンプヘルシープレート・ベジタリアン
 麻の実豆腐とオリーブのヘンプオイルマリネ(写真「前菜・ご飯・スープ」)

麻の実ナッツをペースト状にして葛で固めたもの、塩漬けオリーブをヘンプオイルに1週間ほど漬けたもの(オリーブからは少し塩気が抜け、オイルにはオリーブの香りが付きます)
 季節野菜とハト麦のヘンプスープ(写真「メインプレート」)

有機野菜と、身体を浄化する作用のあるハト麦を煮込み、最後に麻の実油をかけたもの(麻の実油は長時間の高温加熱に向かないので最後に振り掛ける程度がよい)
 ナッツ入り黒玄米ごはん
麻の実ナッツを散らしている。(何にでも散らすことで、あまり味を変えずに簡単にコクを与えることが出来る。
 麻のおからワンタン
麻の実ナッツからミルクを絞った、食物繊維たっぷりの麻の実オカラを使用、スイートチリソースで頂く
 蒸し野菜
各種有機野菜の蒸し物、麻の実油を使ったディップを付けて頂く
 ひじきと人参のヘンプバターソース~ディル風味~
麻の実ナッツから作った自家製ヘンプバター使用
 高野豆腐のヘンプフリッター~ヘンプビネガーソース添え~
衣とソースに麻の実ナッツをたっぷり使用
 麻ミルクとココナッツのブランマンジュ(写真「デザート」)

自家製麻の実ミルクとココナッツを合わせた植物性のブランマンジュ
また、もう1つのディナーのお品書きも頂戴しましたので、ヘンプヘルシープレートと異なるお料理のみをご紹介します。

ヘンプビューティープレート・ベジタリアン
 きくらげとこんにゃくの薬膳ヘンプサラダ
血をきれいにするといわれるきくらげと、お肌しっとりに役立つこんにゃくをヘンプオイルと麻ナッツと和えた薬膳サラダ
 しいたけのヘンプフリッターレモン添え
しいたけに麻の実ナッツとお豆腐のあんを詰めて麻粉入りの衣で揚げた食物繊維とアミノ酸が豊富な一品

その他に、お勧めのお料理レシピを教えて頂きました。これらは、レシピカードとしてお食事にいらした方々に差し上げているものだそうです。

1. 白身魚の麻の実ナッツフライ(写真「白身魚の麻の実ナッツフライ」)

【材料】(2~3人分)白身魚2切れ、麻の実ナッツ大さじ4、塩・こしょう少々、小麦粉50g、かたくり粉50g、レモン2~3カット、ハーブソルト適量
① 白身魚を一口大に切り、塩・こしょうをふる。
② 小麦粉とかたくり粉を合わせ、魚の腹目を下にして皮目に麻の実ナッツをのせ、手でやさしく押し当て、粉を両面につける。
③ ②を170~180℃の油でカラっと揚げる。
④ お好みでレモン、ハーブソルトをふりかける。
2. パプリカとピーマンの麻の実油きんぴら(写真「麻の実油きんぴら」)

【材料】(2人分)赤パプリカ1個、黄パプリカ1個、ピーマン1個、赤唐辛子ひとつまみ、しょうゆ大さじ1、みりん大さじ1、酒おおさじ1/2、麻の実油大さじ2
① ピーマンとパプリカは食べやすい大きさに切る。
② 唐辛子ひとつまみを入れ、軽く熱した麻の実油で①を炒める。
③ 酒を入れて更に炒め、水気がとんだら、しょうゆ・みりん(各おおさじ1)を入れ、更に水気がとぶまで炒める。

ディナーの後で、和洋両方の有機ハーブをオリジナルブレンドしたシトラス風味のヘルシーブレンドハーブティーを頂きましたが、普段あまりすっきりと通らない私の鼻が、飲んでいる最中からスーっと通るのがはっきりと感じられました。お料理との相乗効果なのでしょう。こんなに即効があるのには大変驚きました。(写真「ハーブティー」)

また、麻には有害物質を吸収する力もあるそうで、レストランの壁材として、またテーブルの麻の葉模様材料にも使用されています。更に、オーナーのお知り合いの画家の、麻をテーマにした絵画が壁に彩りを添えています。(写真「麻の絵画」)

疲れが溜まってきたので身体のリセットをしたい、がんばった自分にご褒美をあげたい、あるいは栄養バランスの良い安心できるお料理を食べたい、そんなときに、あるいは休日のディナーに、麻に囲まれた麻尽くし麻三昧のディナーで身体を浄化してはいかがでしょうか。なお、麻の実食材やその他の麻製品はレストランで購入することができますし、通販サイトから購入することも出来ます。(写真「各種麻製品」)


Hemp Restaurant ASA(ヘンプレストラン麻)17:00~23:00 水曜日・木曜日お休み
TEL/FAX 03-3412-4118 
ホームページ:http://www.asanomi.jp/hemprestaurant_asa/index.html
麻の実食品サイト(通販サイト):http://www.hempkitchen.jp/index.html

*「麻の実ナッツ」は麻の種の固い殻をむいたもの、「麻の実油」は殻のまま絞ったオイル、「麻の実粉」はオイルを絞って粕の粉末です。

※本レストランは、移転のために2010年6月閉店し、新しい環境に新店舗をオープンすべく、現在準備を進めているとのことです。

November 05, 2010  | Category: 自然素材の安心料理
「Shanti」とは、多くのヨーロッパ言語の源になっているインドの古い言葉であるサンスクリット語で、「平和」や「祝福」を意味します。Café Shantiを主宰する久保田さんは、経験豊かなベジタリアンシェフであり、またヨガの熱心な実践者でもあります。Café Shantiのお料理の特徴は、サラダに数枚散らすアーモンドスライスからデザートの洋梨コンポートを煮るときに使用する香辛料のカルダモンまでオーガニックと、こだわりにこだわった食材を使用していること、そして多くの料理実践から考え出された、食材の絶妙且つ斬新な取り合わせでしょう。(写真「久保田さん」)

Café Shantiは常設のカフェではなく、久保田さんがご要望に納得した場合に限ってお料理を提供する一種のケータリングサービスです。そんなとっても貴重なディナーパーティが、昨年12月に、井の頭線の三鷹台駅にあるオーガニックスペース「ほのかふぇ*」にて開催されました。久保田さんが通っているヨガスクールの関係者が参加され、久保田さんが最も得意とする肉・魚類や卵・乳製品を全く使用しない純ベジタリアンディナーが提供されました。一日に30品目を食べると健康によいと言われますが、今回は何と60種類近くの食材が使用されたそうです。(写真「お料理と参加者の方々」)
ディナーメニューは以下の通りです。一品一品時間を掛けて大変丁寧に作られていました。
◆飲み物:リンゴジュース、ワイン、葡萄ジュース
◆前菜:蓮根入りサラダ、青菜のあえ物(写真「前菜1」)、豆腐の茶巾蒸し(写真「前菜2」)
 
◆主菜:大根・ひよこ豆・高野豆腐・エリンギのスープ煮、豆乳マヨネーズのポテトサラダ、マカロニの胡桃紫蘇和え、野菜春巻(写真「主菜」)

◆ご飯類:黒米入り玄米ご飯、浅漬け、お吸物(写真「ご飯とお吸物」)

◆デザート:キャロブケーキ、ココナッツミルクのパンナコッタ、洋梨のコンポート、紅茶(オーガニックアールグレー)(写真「デザート」)

今回はこの中から、久保田さんの創作レシピをいくつか教えて頂きましたので、ご紹介しましょう。
1.豆腐茶巾蒸し(写真「豆腐茶巾」)←筆者のお気に入り、絶品です!!
【材料】豆腐、干椎茸、人参、玉ネギ、松の実、銀杏、葛、みつば、白味噌、醤油、塩
① 豆腐をよく水切りして、手で崩す。
② 戻した干椎茸を微塵切りにして、醤油で煮る。
③ 人参と玉ねぎを微塵切りにして、①と②とまぜる。
④ ③に白味噌を加えてよく混ぜた後、更に葛粉を少々混ぜる。
⑤ ④の中に銀杏を入れて、ラップで包み、輪ゴムでしっかりと止める。
⑥ ⑤を、蒸し器に入れ、15分位蒸す。
⑦ 葛を出し汁で溶いて、醤油と塩で味を整えた餡を⑥にかけて、三つ葉をのせる。
2.マカロニの胡桃紫蘇和え
【材料】スパイラルマカロニ(ソースがよく絡む)、紫蘇、ニンニク、胡桃、オリーブオイル、塩
① フードプロセッサーで、紫蘇、ニンニク、胡桃を粗いペースト状にして、塩を加える。
② マカロニを茹でて、①と一緒にオリーブオイルで和える。
3. 野菜春巻
【材料】干椎茸、ごぼう、春雨、にんにく、キャベツ、にら、生姜、葛、春巻の皮、醤油・塩
① 戻した椎茸を薄くスライス、ごぼうはささがきにして、春雨は熱湯で戻してカットしておく。
② にんにくのみじん切りを少々炒めて、ごぼうを入れて炒める。①を入れて、少し水を入れて、塩・醤油を入れて軽く煮て味を含ませる。
③ ②に春雨、キャベツ、にら、生姜みじん切りを入れて、軽く火を通す。
④ 葛粉を少々まぶしてから火を止め、冷ます。
⑤ 春巻の皮で巻いて揚げる。
4. 豆乳のパンナコッタ
【材料】(4人分)豆乳250cc, 寒天1.5g、ココナッツミルク100g、メープルシロップ50g、バニラエッセンス少々、苺、ベジタリアン生クリーム、ブルーベリージャム
① 粉寒天を豆乳で戻して、その中にココナッツミルクとメープルシロップ、バニラエッセンスを入れる。
② 寒天が完全に溶けるまで火にかけ、器に入れて冷ます。
③ 好みで苺スライス、生クリーム、ブルーベリージャムを飾る。

今回ディナー会場となった「ほのかふぇ」は、「日々の暮らしの中、ふとひと息つける時間と空間」とオーナーが綴っていらっしゃる通り、旅人もコートを脱いでふと腰をおろしたくなる陽だまりのようなカフェレストランです。また、「ほのかふぇ」がある三鷹台近辺は、井の頭公園だけでなく、様々なアイデア溢れるお店がいろいろと見つかる、とても楽しい地域です。皆さんも宝探しに、一度いらしてみてはいかがでしょうか。
なお、Café Shanti(カフェ・シャンティ)のベジタリアン料理ケータリングに関するお問合せは久保田さん(メール:shanti@cafe.email.ne.jp)まで、直接ご連絡ください。

*「ほのかふぇ」:残念ながら、現在は閉店しています。

November 05, 2010  | Category: 自然素材の安心料理
美しい森と緑が広がるおとぎの国デンマーク。日本では童話「マッチ売りの少女」などの作者アンデルセンの国としてよく知られています。現在ではロイヤルコペンハーゲンの陶器や洗練されたインテリアがお好きな方も多いでしょうし、また、哲学者のキルケゴールやチボリ公園をご存じの方もいらっしゃるかもしれません。その他にも、学校や職場で誰もが親しんでいる「ラジオ体操」の基本になったと言われている「デンマーク体操」や赤・青・黄色のブロック玩具「レゴ」などもデンマーク産です。(写真「森の少女達」)

そんな、遠くて実は意外に身近な国デンマークの農産物を紹介するイベントが3月13日と14日に東京プリンスホテルで開催されました。このイベントの主なテーマは豚肉とチーズで、これらはデンマークから日本に輸入される2大農産物です。「一緒に食の未来を考えよう」と題するこのイベントでは、チーズと豚肉に関するセミナーや、デンマーク産チーズを使った料理の試食会が催され、心安らぐ波の音と歌姫の澄んだ声が紡ぐヒュッゲ(Hygge:デンマーク語で「心地よい」を表す)なひと時もあり、デンマーク人の食への思いを感じることが出来ました。

さて今回は、イベントを主催されたデンマーク農業理事会とフードビジネスコンサルタント道畑美希様のご協力を得て、イベントで紹介されたレシピの中からいくつかをご紹介します。
1. ひじきごはんのライスコロッケ

【材料:4人分】市販のひじきごはん200g、梅肉10g、大葉3枚、白炒りごま小匙2、デンマークマリボーチーズ20g、卵黄1個、卵1/2個、薄力粉大匙1、パン粉25g、わさびマヨネーズ適宜、練り梅適宜
【作り方:4人分4個】
① 温かいご飯に粗く刻んだ梅と大葉、ごまを混ぜる
② ①のご飯を4等分にし、ボール状に成形し、真ん中にチーズを入れる
③ 薄力粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけ、170℃の油できつね色になるまで揚げる
④ わさびマヨネーズ、練り梅を添えて、盛り付ける
2. ベーコンと蓮根の味噌グラタン

【材料:4人分】ベーコン2枚、蓮根150g(皮をむいて、3mm幅にスライス)、塩・こしょう適宜、ホワイトソース50g、牛乳30g、みそ10g、マヨネーズ10g、デンマークマリボーチーズ30g、大葉2枚
【作り方】
① 蓮根は、スライスして、水にさらす
② xね上がったら、丸めて乾燥しないようにし、ホワイトソース、牛乳、味噌、マヨネーズをよくあわせておく
③ ベーコンは、3cm幅にカットして、熱したフライパンで炒める
④ ベーコンに続き、蓮根を炒め、火が通ったら、②のソースを入れてよく合わせる
⑤ 耐熱皿に盛り、デンマークマリボーチーズをのせて、200℃のオーブンで10分焼く
⑥ 仕上がりに大葉をみじん切りにしたものをふり、できあがり
3. 豚肉のソテー


【材料:4人分】とんかつ用ロース肉4枚、アボカド1/2個、生クリーム70cc、牛乳30cc、デンマークブルーキャステロチーズ30g、塩・こしょう少々、オリーブオイル大匙1
【作り方:4人分4皿】
① 塩・こしょうした豚肉をオリーブオイルでソテーし、皿に盛る
② アボカドと牛乳をミキサーにかけ、なめらかにしておく
③ ②と生クリーム、小さくちぎったデンマークブルーキャステロチーズを弱火にかけ、チーズが溶けたら塩、こしょうで味を調える
④ 皿に盛った豚肉にソースをかける
4. 焼きねぎのクリームチーズソース

【材料:4人分】オリーブオイル小匙2、長ネギ5cmの長さを8本、デンマーククリームチーズ50g、生クリーム大匙3、牛乳大匙1、塩・こしょう少々、粉チーズ小匙1/2、イタリアンパセリ適宜
【作り方】
① フライパンにオリーブオイルを敷き、ネギを焼き色がつくまで焼き、塩をふる
② 鍋に小さく切ったクリームチーズ、生クリーム、牛乳を入れ、弱火でチーズが溶けるまで、焦がさないよう混ぜながら加熱し、塩・こしょうで味を調える
③ チーズソースをお皿に敷き、その上にネギを載せ、粉チーズを上からかけ、イタリアンパセリを飾る

イベントに参加して特に私が感動したのは、デンマーク人が考える豚肉の安全性でした。「デニッシュポークセーフティハンドブック」によると、「畜舎から食卓まで」の全ての過程において豚肉が「安心、清潔、美味」であるよう徹底した厳しい管理が行われているそうです。例えば飼養の過程では農薬、重金属、ホルモン、抗生物質等の残留物の心配のない資料を食べて、ゆとりのある畜舎で衛生的・健康的に育てられ、出荷時や処理(と畜)時には豚にストレスを与えないよう、動物福祉に配慮した様々な規制(一度に運搬する頭数の限度や、と畜前の環境・休息時間等)が設けられているそうです。(写真「田園風景」)

先進的な福祉国家として名高いデンマークは、実は国民の幸福度が世界一高い国*でもあります。何を幸福と思うかは地域により人により異なるかもしれませんが、デンマーク人の理想や生活の質の高さには、学ぶべきことが多くありそうです。

注意:本記事にて紹介しているレシピと料理写真の著作権は全てFoodbiz-net.comに帰属します。
デンマーク農業理事会:http://www.dac.or.jp/
道畑美希様主宰のFoodbiz-net.com:http://www.foodbiz-net.com/
*国民の幸福度ランキング:英レスター大学が、2006年、世界178カ国の平均寿命や経済状況、教育レベルなどに関する調査を行い、国民の幸福度のランキングを行った。医療や教育の制度、一人当たりの国内総生産(GDP)が高い国の住民が「幸せ」を感じる傾向が強いという分析もなされている。ちなみに、2位はスイス、3位はオーストリア、アメリカは23位に位置づけられている。日本は90位であった。 http://www.le.ac.uk/pc/aw57/world/sample.html 


November 05, 2010  | Category: 自然素材の安心料理
多摩市永山の国士舘大学多摩キャンパス正門前の階段を下りたところに「ナチュランドシルフレイ」というレスランがあります。「ウォーターシップダウンのうさぎたち*」というイギリスの児童文学作品の中で、うさぎ達が休息をとってリフレッシュする際に言う「シルフレイしよう」が名前の由来だそうです。オーガニックの安心食材を使った「優しいお母さんが心を込めて作ってくれる料理」が頂ける、野に咲く花のような可憐なレストランです。(写真「レストラン」)
私は昼食時に伺ってよく「定食」を頂きますが、いつも様々な季節の野菜や豆腐等を煮た・蒸した・焼いた・揚げた愛らしい料理が、彩りよく小鉢に盛られて出て来て、目も気持ちも潤います。(写真「定食」)
定食に必ず付いてくるポテトサラダが絶品で作り方を伺ったところ、「普通の作り方ですよ」とのこと。美味しい全卵を使った手作りのマヨネーズ(フレンチマスタード入り)など、材料全てが美味しいのと配分が良いのでしょう。また生野菜にかかっているドレッシングも絶妙で、作り方をそっと教えて頂きました。無添加ワイン、りんご酢、菜種サラダ油を全て同量に塩と白胡椒を加えただけだそうです。ぜひお試しあれ。
更に、写真の定食に出された高野豆腐とおからを使った料理のレシピを教えて頂いたので、ご紹介します。
1. 豆腐とおからのシメジコロッケ(メインプレートの上中)

【材料】水切りした豆腐とおからを同量、玉ネギ、シメジ、塩
① 玉ねぎをみじん切りにして炒めて塩で下味をつける(豆腐やおからと同量)
② 豆腐とおからに①の玉ねぎを混ぜる
③ シメジ4~5本を②の具材で包むようにコロッケ型(形は好み)を作る
④ ③を油で揚げる
2. 高野豆腐とおからのオーブン焼き(ケチャップが掛っている品)
【材料】高野豆腐、おから、玉ネギ(生スライス)、マヨネーズ、ケチャップ、醤油
① もどした高野豆腐を適当な大きさに切り、少々の醤油で煮て下味をつけておく
② ①とおから、玉ネギのスライスをざっくり混ぜる
③ ②をオーブンの鉄板に2cmほどの厚さに敷く
④ ③の表面をマヨネーズで5mm位コーティングする。(市販のマヨネーズだと油が出過ぎるので手作りマヨネーズがお勧め)
⑤ ④をオーブンで10分位焼く
⑥ お好みでケチャップで模様をつける
食後には、柔らかな春の日差しの中で、ブラウニーとたんぽぽコーヒー(むしろ、たんぽぽティーという感じ)を頂きました。洗双糖という精製していないお砂糖を通常の4分の1に抑えた甘さと、たんぽぽコーヒーの不思議な香りが、ゆっくりした午後の時間と共に身体の中を流れていくようでした。(写真「デザート」)

オーナーの野呂喜代子さんは、安全で安心な食材を使った料理とヨガによる心と身体の統合的ケアを実践し、病気にならない生き方を提唱していらっしゃいます。真冬でも短パンと袖無しシャツ姿でお仕事をされているのが印象的。(写真「野呂さん」)

レストラン:11:30~14:30、日曜及びハッピーマンデーが休み、連絡先:042-376-5065
料理教室:毎月第3土曜日 16:00~18:00 @シルフレイレストラン \3,000/1回
ヨガ教室:毎週日曜日午前中および月曜日夜 詳細はお電話でお問い合わせください。

*「ウォーターシップダウンのうさぎたち」:うさぎ達が管理社会から自由を求めて理想の地に辿り着くまでの冒険で、日本でも2000年代にアニメがテレビ放映された。


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